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はじめに
「チェンソーマン」や「ルックバック」を読んだあとに、
胸の奥がざわっとして、言葉にならない感情が残ること、ありませんか?
あの“余白”が気になって、
「藤本タツキって、どんな人なんだろう?」
って思ったのが、私のはじまりでした。
作品が強烈、というだけじゃなくて、
キャラクターの弱さとか、迷いとか、救われなさとか。
あれはただの演出じゃなくて、“作者の視点”そのものなんですよね。
だから藤本タツキさんをもっと知りたくて、
この記事を書くことにしました。
ここでは、
・デビュー前の短編集
・人の「未熟さ」を描いた傑作
・狂気と救いの境界線にある物語
を、“テーマの移り変わり”で読める藤本タツキ作品ガイド としてまとめています。
ただの作品一覧じゃなく「どの作品が、どんな心に刺さるか」にも軽く触れています。
良かったら参考にしてみて下さいね!
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私が「チェンソーマン」にハマったわけ
正直、最初は「チェンソーマン?いやいや、チェンソーが顔に刺さってるし。。」
そんな感じで、まったく観る気がなかったんですよね。
でもある日、観るものがなくて
「映画で話題になってたし、一度くらい観ておくか〜」
くらいの、軽い気持ちで再生したんです。
そしたら、一度でハマりました。笑
まず、世界観が見たことない。
キラキラしたヒーローでも、熱い友情でもなくて、
もっと泥臭くて、現実の“生きる”に近い感じ。
主人公のデンジは「夢のため」じゃなくて、
生きるために、自分の身体を削って戦う。
「かっこよさ」じゃなくて、
“必死”がそのまま描かれてる。
でも一方で、
「女の子にモテたい」「胸を触りたい」
みたいな、めちゃくちゃ俗っぽい願望もある。笑
その 弱さと欲の生々しさ が、逆にリアルだったんです。
「なんだこれ、綺麗じゃないのに、めちゃくちゃ人間だ…」
気づいたら、次のエピソードへ。
止まらなかったです。
チェンソーマンのはじまり
チェンソーマンの根っこにあるのって、
「ヒーロー」じゃなくて「生きる」事だと私は感じました。
デンジって、小さい頃から親の借金で人生が奪われていて、
ただ生きるだけのために、ずっと必死だった。
だから、生きたいとか幸せになりたいとか、
そういう願いすら“考える余裕も持てなかった”んだと思う。
誰にも頼れなくて、喜びも、夢も、約束もなくて。
そういうときって、「もう消えてもいいや」みたいな感覚が
心のどこかに芽生えてしまう気がして。
(私はそこに、すごく共感しました。)
デンジも心のどこかで
「いなくなってもいい」と思っていたのかもしれません。
そこで出会ったのがポチタ。
小さなチェンソーの悪魔で、言葉は話せないけど、
デンジと一緒に生きたいって願ってる感じがする存在。
デンジにとってポチタは、
「そばにいてくれるだけで、生きていていいと思わせてくれる存在」。
大きな愛とか、立派な関係じゃない。
でも“生きていく理由”にはなり得るもの。
ある日、デンジは裏切られ、
ゾンビ悪魔に襲われて殺されかけてしまう。
瀕死の状態ながらポチタは
「デンジの夢を見せて」
そう願いながら、ポチタは自分の心臓を差し出して、
デンジと ひとつになる 道を選ぶ。
そしてその瞬間から、デンジは“ひとりじゃなくなった”。
それ以降、デンジが生きることに躊躇しなくなった。
「生きる理由」がちゃんとそこにあったから。
藤本タツキ 作品一覧
| 作品名 | 発表時期 / 巻数 | 雰囲気・テーマ | 読みやすさ | こんな人に刺さる |
|---|---|---|---|---|
| 17-21(短編集) | 初期短編集 / 1巻 | 素直で荒削り、感情の生々しさ | ★★★★☆(読みやすい) | タツキの“根っこ”を知りたい人 |
| 22-26(短編集) | 短編集第2弾 / 1巻 | 表現力が一気に洗練、余白の美しさ | ★★★☆☆ | 静かに刺さる作品が好きな人 |
| ルックバック | 読み切り / 単巻 | 才能・嫉妬・喪失・祈り | ★★★★★(超読みやすい) | 感情に繊細な人、創作経験ある人 |
| さよなら絵梨 | 読み切り / 単巻 | 愛/記憶/物語化する生き方 | ★★★☆☆ | 人間関係に“揺れ”を感じたことがある人 |
| ファイアパンチ | 8巻完結 | 狂気と救いのギリギリ | ★★☆☆☆(重い・刺さる) | 心が強い日&深く潜りたい人 |
| チェンソーマン(第1部) | 11巻完結 | 生きるための必死さと欲 | ★★★★☆ | 泥臭いヒーローが好きな人 |
| チェンソーマン(第2部) | 連載中 | 日常と非日常、価値観の揺れ | ★★★☆☆ | 余白を読み取るのが好きな人 |
どれから読む? → 今の“心の温度”で選べばいいと思う
藤本タツキさんの作品って、「理解しよう」と思うより、
ただ感じたままに読むのがいちばんしっくりくるんですよね。
だから、読む順番に正解はありません。
たとえば…
・気持ちが少し静かな日 → 『ルックバック』
・誰かや何かを失いかけている気がする日 → 『さよなら絵梨』
・思考が動きたくない日 → 短編集(サラッと触れられる)
・深く沈んでもいい日 → 『ファイアパンチ』
・とにかく“生きたい”って気持ちを思い出したい日 → 『チェンソーマン』
選ぶのは、そのときのあなたの心です。
いまの自分に近いものから、そっと手を伸ばしてみてください。
17-21(短編集)
「タツキの根っこ」をそのまま感じられる一冊。
まだ荒削りなんだけど、その“むき出し”が逆に刺さる。
感情がまっすぐすぎて、ときどき痛い。
でも、その痛さごと「正直」なんです。
心のフィルターを通さずに描いた感じが好きな人に。
22-26(短編集)
こっちは、前作より「間」の使い方が一気に深くなってる短編集。
言葉で説明しないで、“感じさせる”タイプの作品が多いです。
読みながら、ページの白い余白に、自分の感情がにじんでいく感じ。
押しつけられないのに刺さるのって、たぶんこういう作品のこと。
静かな余韻が好きな人に。
ルックバック
「才能は呪いにもなるし、救いにもなる。」
嫉妬と喪失と祈りが、静かに胸に残る作品です。
読み終わったあと、しばらく呼吸がゆっくりになるような読後感。
読んでいて苦しいのに、嫌じゃない。
これは「痛み」じゃなくて「祈り」なのかな。
さよなら絵梨
「人は、記憶をどう残すのか?」
愛か執着か、救いか逃避か。
優しくて、苦しくて、でも美しい作品です。
映像に残すことは、思い出を守ることなのか。
それとも、自分を正当化するための物語なのか。
答えは示されないのに、心のどこかがそっと動きます。
ファイアパンチ
一番キツい。
でも、一番深い。
感情の底に潜りたい日に読む作品です。
「救い」と「狂気」が、ぎりぎりのところで共存している。
人間の中にある“醜さ”も“祈り”も、そのまま描かれています。
読むのに体力がいるけれど、
読み終わったあとに残るものは、決して後悔ではありません。
チェンソーマン(第1部)
“生きたい”と願うだけで戦っている物語。
カッコよさじゃなく、必死。だから刺さる。
デンジは、ヒーローになりたかったわけじゃない。
生きるために、食べるために、居場所がほしかっただけ。
そして、小さな悪魔・ポチタは
そんなデンジの“生きたい”を信じて、自分の心臓を差し出した。
この物語の核は「力」じゃなくて「関係」なんですよね。
強さは、誰かに生かされた時に生まれる。
泥だらけで、不器用で、きれいじゃない。
デンジの願いは「世界を救うこと」じゃなく、
「誰かに触れられたい」「普通に愛されたい」でした。
その“みっともないほど正直な願い”が、真の人間の生きざま。
それが、いちばん人間らしい。
チェンソーマン(第2部)
日常の冷たさと、世界の歪みと、心の揺れ。
「読む側の心の状態」で意味が変わる作品です。
第1部のような“必死さ”の熱は薄いけれど、
その代わりに、静かに刺さる「感情の揺れ」がある。
誰かに理解されたいのに、うまくつながれない。
それでも、離れられない。求めてしまう。
第2部は、戦いの物語というより、
「いまの自分は、何を求めているんだろう?」
って感情が、ふっと浮かび上がってくるような作品です。
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まとめ
藤本タツキさんの作品は、どれも「感情」をそのまま描いています。
綺麗じゃなくて、不器用で、時に重い。
でも、だからこそ“本物”として胸に残るんですよね。
作品は、「自分がどんな心で向き合ったか」で姿が変わります。
読む順番も、正解もありません。
しんどい日、救われたい日、ただ静かに呼吸したい日。
そのときの“あなた”に合う一冊から手に取ってみてください。
あなたが何かを感じたなら、それはもう“作品と出会った”ということです。
最初には気づかなかった “何か” が見えてくると思います。
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